∞
すこしまえに
あれ?わたしってなんだったっけ?
と感じる瞬間があった
いま存在しているということ以外
全部が瞬間的に空白になってからというもの
自分が自由を感じていたときのことが
日々どんどん蘇っている
好きだったこと
見ていたもの
感覚
こんなものは何にもなりはしない
感じている場合ではない
わたしは先に進まなければならないのだと
よろこんで手放したものたちが
「好きだったでしょう?」
「こういうこと感じてたでしょう?」
とふたたび呼びかけてきている